NOMAD〜遊牧民
『空想につきあっていただきたい。
モンゴル高原が、天に近いということについてである。
そこは、空と草だけでできあがっている。人影はまばらで、そのくらしは天に棲んでいるとしかおもえない。
すくなくとも、はるか南の低地にひろがる黄河農耕文明のひとびとからみれば、おなじヒトの仲間とはおもえなかったろう。しかも、馬にじかに乗っている。騎乗して風のように駆け、満月のように弓をひきしぼり、走りながら矢を放つ。
―あれは、人ではない。
と、紀元前、黄河の農民はおもった。』
司馬遼太郎「草原の記 匈奴」の冒頭の一文です。
1989年(平成元年)、「三恵クリエイティブ」から「ノマド」に社名を変更しました。
ヒマラヤやシルクロードに憧れ、「NOMAD : 遊牧民」という言葉に茫洋として惹かれるものがありました。国境も時間も所有もなくはしり、草あるところで眠る。
インターネットの黎明期で、情報やコミュニケーションが国境、時間を超えて伝播し、仕事のあり方を変え始めたころでした。
そこに相通ずるものを感じて「NOMAD」を社名としました。
やがて、ホームページが急速に普及し、ITの進化がビジネスの形を大きく変えてきました。いま、「第四次産業革命」と言われ、恐ろしいほどのスピードで変化が進んでいます。ノマドの仕事も原稿用紙と鉛筆、写植の切り張りからパソコン一台に変りました。
AI(人工知能)が記事さえ書く時代でもあります。
ボーダレス、境界のない時代です。
国境も、業際も、プロとアマチュアの境も関係ない。
広大なビジネスの平原で、分野を超えた創意と知恵の集結で最善の解を探し出すことが求められている時代だと思います。
ノマドは遊牧民の思想で、お客様の求めに応えていきたいと考えています。
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TOKYO / TAIPEI
Copyright © 2018 Nomad Inc. and Nomad International Inc. All Rights Reserved.
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